再考エネルギー

環境か資源か 北極海事業、引けぬ日本 脱天然ガス世論/調達先を確保

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解けた海氷に立つホッキョクグマ。気候変動対策を取らなければ絶滅する可能性があるといわれている=ノルウェー領スバールバル諸島で2018年、ポーラーベアーズインターナショナル提供・AP
解けた海氷に立つホッキョクグマ。気候変動対策を取らなければ絶滅する可能性があるといわれている=ノルウェー領スバールバル諸島で2018年、ポーラーベアーズインターナショナル提供・AP

 

 各行が撤退に踏み切ったのは、いずれも気候変動問題への配慮が一因だ。北極海は地球温暖化の影響とみられる水温上昇が深刻視されており、欧州連合(EU)は10月、北極圏での石油や天然ガスなどの化石燃料について「地中にとどめておくことを約束する」と宣言した。開発の停止と産出された化石燃料の購入をやめるために多国間の法的枠組みを作ることも提唱した。

 液化天然ガス(LNG)プロジェクト「アークティックLNG2」(アーク2)を巡っては、米国の対露制裁の対象者がノバテクの経営幹部にいるなど、もともと米露の政治的な対立を背景にした「地政学リスク」が取り沙汰されていた。三井住友銀はこうしたリスクについては想定していた。だが、欧州勢の相次ぐ撤退につながった世界的な「脱天然ガス」の動きは想定外。金融市場でも天然ガスを含めた化石燃料ビジネスに投資する銀行へ…

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