原油高騰で悲鳴 ガソリン、電気、ハウス野菜、牛丼まで値上がり

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イチゴ農家のビニールハウス内にある暖房。燃料費の高騰で頭を悩ませている=奈良県平群町で2021年11月18日、久保玲撮影
イチゴ農家のビニールハウス内にある暖房。燃料費の高騰で頭を悩ませている=奈良県平群町で2021年11月18日、久保玲撮影

 世界的な原油価格の高騰を受け、ガソリンや灯油、重油の値段が上昇している。米国や日本などが備蓄石油の放出に踏み切ることになったが、量が限定的なため価格を下げるのは難しいとの指摘もある。本格的な冬を前に、さまざまな現場に影響が広がっている。

生産者に厳しく

 イチゴの出荷量が近畿で最多の奈良県。ブランド品種「古都華(ことか)」のハウス栽培を手掛ける「辻本農園」(平群(へぐり)町)の辻本真史社長(36)は燃料費の高騰に頭を抱える。

 農園ではビニールハウスの暖房と、葉の光合成を促す炭酸ガス発生装置に重油や灯油を使う。燃料費は毎年500万~600万円かかるが、最近の原油価格高騰により「現状でも費用は2割上がっている」。それでも販売価格への上乗せはしないという。

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