情報公開請求者の個人情報漏らす 東京・調布市が国交省などに

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陥没した住宅街の道路=東京都調布市で2020年10月18日午後2時41分、本社ヘリから玉城達郎撮影
陥没した住宅街の道路=東京都調布市で2020年10月18日午後2時41分、本社ヘリから玉城達郎撮影

 東京都調布市が今年6~10月、市に情報公開請求をしている市民1人の個人情報を9回にわたり関係先に無断で伝えていたことが判明した。2020年10月に東京外郭環状道路(外環道)のトンネル工事のルート上で道路が陥没した事故を巡る請求で、関係先は工事の事業者の国土交通省と東日本高速道路、中日本高速道路の3者。請求者を特定する情報の漏えいは、開かれた行政を目指す情報公開制度の根幹を揺るがしかねない行為で、識者らから疑問の声が出ている。

 個人情報を漏らされたのは市内に住む男性(74)。男性によると事故の発生を受け、工事に関して市が保有する文書の情報公開請求を繰り返していた。市は工事の事業者ではないが、事業者側から関係文書を受け取ることがある。請求の結果、事業者の担当者名などが一部黒塗りとなった文書が開示されていた。

 男性が漏えいに気づいたのは今年10月下旬。内部告発とみられる匿名の手紙が自宅に届いた。「個人情報がだだ漏れとなっています」とのメッセージとともに、男性の氏名や住所などを記した10月1日付請求書の写し、国交省など3者の担当課長に宛てた市の担当職員の電子メールを印字したとみられる文書が同封されていた。…

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