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はじけた「お宿バブル」京都の古参ゲストハウス閉鎖、過当競争の末

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「ジェイホッパーズ京都ゲストハウス」の壁には、今も宿泊客らの写真が張られている。「泊まってくれたほとんどの人のことを覚えている」と飯田章仁代表=京都市南区で2021年9月21日、山崎一輝撮影
「ジェイホッパーズ京都ゲストハウス」の壁には、今も宿泊客らの写真が張られている。「泊まってくれたほとんどの人のことを覚えている」と飯田章仁代表=京都市南区で2021年9月21日、山崎一輝撮影

 時代の荒波に翻弄(ほんろう)されてきた人生だ。国内有数の観光地である京都で、ある古参のゲストハウスがひっそりと店を畳んだ。20年近く営業を続けた経営者は「お宿バブル」で過当競争にさらされ、新型コロナウイルス禍で大きな打撃を受けた。創業の地を離れた今、何を思うのだろうか。【野口由紀】

世界のバックパッカーを魅了

 客室だった部屋は閑散とし、壁にはゲストの笑顔の写真が所狭しと張られたままだ。2020年5月に閉店した「ジェイホッパーズ京都ゲストハウス」(京都市南区)。代表の飯田章仁さん(56)は、はがれ落ちた1枚の写真を拾い上げた。「泊まった人たちのこと、よく覚えていますよ。また来てくれたり、こっちが海外へ行った時に泊めてもらったりね」。胸に去来する温かな記憶に笑みが浮かぶ。

 石油会社勤務を経て、ユーラシア大陸をオートバイで横断旅行した飯田さんは、帰国後の02年に地元・京都で「ジェイホッパーズ」を創業した。1号店は、JR京都駅から徒歩10分の5階建てビル。2段ベッドの相部屋で安く泊まれ、客同士が交流できる。外国人旅行者向けで相部屋の宿が当時、市内では十数店しかないことを調べ上げ、参入を決めた。「バイク旅行でお世話になったような宿を作りたかった」と話す。

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