特集

第4回全国高校eスポーツ選手権

スポーツを楽しむ高校生を応援し、文化として発展させていくことをテーマに開催される「全国高校eスポーツ選手権」の特集ページです。

特集一覧

同門対決は大接戦 全国高校eスポーツ選手権・LoL予選リポート

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
全国高校eスポーツ選手権LoL部門予選決勝。動画配信の生中継に出演したアナリストのiSeNN(アイセン)さん(右)と司会のOooDa(オーダ)さん=東京都豊島区で2021年11月23日、杉本修作撮影 拡大
全国高校eスポーツ選手権LoL部門予選決勝。動画配信の生中継に出演したアナリストのiSeNN(アイセン)さん(右)と司会のOooDa(オーダ)さん=東京都豊島区で2021年11月23日、杉本修作撮影

 高校生が対戦型ゲームで勝敗を競う第4回全国高校eスポーツ選手権(毎日新聞社など主催)のリーグ・オブ・レジェンド(LoL)部門の予選決勝が23日開催され、8校が決勝大会を目指して戦った。強豪校が順当に勝ち上がる一方、同校対決による大接戦も見られた。熱戦の模様をリポートする。【杉本修作】

 LoLは5人対5人の陣取りゲーム。選手は、特性の異なるキャラクター「チャンピオン」を140種類以上の中から選び、仲間と協力して敵の本拠地を目指す。敵を倒すことを「キル」と呼び、キルを重ねることで自分のレベルを上げ、戦闘を優位に進めることができる。逆に倒されると、自陣からの再スタートを余儀なくされる。最終的に敵本拠地にある「ネクサス」を破壊したチームが勝者となる。

第1試合

 第3回大会で準優勝したアートカレッジ神戸(兵庫)とクラーク記念国際CLARK NEXT Tokyo(東京)が対戦。準優勝メンバーの多くが残り、今大会で優勝を狙うアートカレッジに対し、クラークは1年生チームながら、ここまで強豪を倒して勝ち上がってきた。

 試合を決めたのは中盤の集団戦だった。双方、決定打がないまま迎えた開始18分。アートカレッジ5人全員が息を合わせ、クラークに集団戦を仕掛けると、反撃の遅れが響き、クラーク側が次々に仕留められた。アートカレッジは、相手5人全員を倒す「エース」を獲得し、この集団戦に勝利するなど一気に勝ちを手中に収めた。クラークは、後半に差を広げられたが、諦めることなく、積極的に攻撃する姿勢を貫いた。

第2試合

 ルネサンス大阪のチーム名「EXカチコチザウルス」と「ロイヤル決して諦めない」の同校対決となった。前回大会でチームメートだったメンバーが今回は別々に分かれて対戦することになり、中でも、カチコチザウルスの寺本有輝(サモナーネーム・ムサシ)=3年、ロイヤルの島田幸太朗(同・カレハモドキ)=3年=は、ともにチームを引っ張る中心選手。互いの手の内を知り尽くした相手との戦いは終盤までもつれた。

 寺本の活躍などで序盤に先手を取ったカチコチザウルスは、その後もわずかな優位を保ったが、決定打を欠いた。ロイヤルは一歩も引かず逆転のチャンスをうかがう。

 両チームとも決め手のないまま終盤に突入。5対5の集団戦で、ロイヤルの島田が絶妙のタイミングでチャンピオンに与えられた最大の武器「アルティメットスキル」を使い、3人を撃破した。反転攻勢に動揺したのか、その後、カチコチザウルスの攻撃は精彩を欠いた。

第4回全国高校eスポーツ選手権LoL部門第3試合、クラーク記念国際が大阪市立西を突き放す=©2021 Riot Games, Inc. Used With Permission 拡大
第4回全国高校eスポーツ選手権LoL部門第3試合、クラーク記念国際が大阪市立西を突き放す=©2021 Riot Games, Inc. Used With Permission

第3試合

 選手権上位進出の常連校、クラーク記念国際 CLARK NEXT Akihabara(東京)の「Yuki飯食べ隊」と、公立校ながら唯一予選決勝に出場した大阪市立西が対戦。西は第2回選手権から3大会連続同じメンバーで出場しており、持ち前のチームワークを武器に強豪クラークに挑んだ。

 試合は、クラークの強力な攻撃を受けた西が引くことなく応戦する。開始9分、クラークが西5人の分断に成功し、数的優位の状況で集団戦を仕掛ける。絶対不利の西は、逃げることなく戦い続け、全員が倒される「エース」を免れた。その後、局地戦が何度も展開されるが、いずれもわずかにクラークが優勢。序盤、中盤の劣勢が徐々に重くのしかかる西は試合終盤の集団戦でエースを決められ、これが決定打に。終わってみれば、クラークの快勝。ただ、最後まで逃げない西の姿勢が印象に残った。

第4試合

 大会3連覇を目指すN高が登場。昨年優勝を経験した田村広大(サモナーネーム・レレ)=2年=がチームをけん引し、練習生としてプロチームに所属するメンバーも抱える優勝候補の筆頭だ。一方、相手も強豪校のクラーク記念国際 CLARK NEXT Akihabara(東京)「Sesa飯食べ隊」。この試合の鍵となったのは、N高の飛田空良(同・モモ)=3年=だった。

 飛田はレベルが上がると、攻撃力が増すチャンピオンを選択。そこでクラークは序盤、飛田に攻撃を集中させ、成長を阻む作戦に出た。しかし、N高はクラークの奇襲に冷静に対処。飛田が攻撃をうまくかわし時間を稼ぐと、逆に田村らが手薄になった相手陣地で敵を倒していった。試合後半になると、飛田のチャンピオンの攻撃力が強化され、相手5人全員を倒す「エース」を連発。攻守にわたりN高がクラークを圧倒した。

 決勝大会に進出するのは、アートカレッジ神戸▽ルネサンス大阪「ロイヤル決して諦めない」▽クラーク記念国際 CLARK NEXT Akihabara「Yuki飯食べ隊」▽N高の4チーム。実力伯仲の決勝大会は、12月26日に開催される。

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

ニュース特集