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都市対抗野球2021

社会人野球日本一を決める第92回都市対抗野球大会(11月28日~12月9日)に関する特集サイトです。

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/20 復活のミキハウス 廃部知る2人が抱いた若手への危機感

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専用球場で守備練習をするミキハウスの選手たち=三重県伊賀市のミキハウススポーツスタジアムで2021年10月19日午後2時33分、伝田賢史撮影
専用球場で守備練習をするミキハウスの選手たち=三重県伊賀市のミキハウススポーツスタジアムで2021年10月19日午後2時33分、伝田賢史撮影

 11月28日開幕の第92回都市対抗野球大会。出場全32チームの魅力を担当記者が伝えます。32回連載の20回目は八尾市・ミキハウス。廃部を経験した2人が、若い選手に伝えた信念がありました。<次回は27日午前11時公開予定>

「この環境は当たり前やないんや」

 強豪ひしめく近畿地区で第2代表の座を勝ち取り、16年ぶりに出場するミキハウス。野球部員たちの朝は、寮や部室、グラウンドの一斉清掃から始まる。選手たちが勤務する三重県伊賀市の同社物流センターの敷地内には専用球場や寮が整備され、野球に打ち込む環境がある。部員たちは始業前に15分程度かけ、施設内を磨き上げる。

 この習慣は、今年6月に始まったばかり。言い出したのは、昨季限りで廃部となった永和商事ウイング(三重県四日市市)から移籍1年目のベテラン右腕・高橋康平投手(32)だった。

 「部室やトイレがちょっと言えないぐらい汚かった。普段の生活態度や練習の雰囲気の緩さは、勝負どころのミスとして必ず出てきます」と高橋。実際、5月の日本選手権最終予選では、失策をきっかけに大量失点し、敗退が決まった。

 「雰囲気の緩さ」は、6月にコーチから昇格した陣田匡人監督(42)も気になっていた。ミキハウスは前回の都市対抗に出場した2005年に一度、廃部の憂き目に遭った。本業の子ども服販売の売上高が減少し、スポーツ支援の見直しを迫られたためだ。

 その後はクラブチームとして活動していたが、海外市場の順調さを背景に、チームの要望を会社が受け入れる形で18年末に企業チームとして“復活”した。ただ、05年大会に「9番・右翼」で出場した陣田監督は徐々に危機感を募らせていた。「新入団選手が増えるにつれ…

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