あす全日本実業団対抗女子駅伝 28チーム、女王争い激しく 秋の宮城路、駆け抜ける(その1)

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前回大会で一斉にスタートする1区の選手たち=吉田航太撮影
前回大会で一斉にスタートする1区の選手たち=吉田航太撮影

 「クイーンズ駅伝in宮城 第41回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会」(日本実業団陸上競技連合主催、毎日新聞社、TBSテレビ、宮城県など共催、東京エレクトロン特別協賛)は28日、宮城県で開かれる。新型コロナウイルスの影響で2020年の第40回記念大会で見送られた増枠が適用され、前回より6チーム多い28チームが出場。午後0時15分に松島町文化観光交流館前をスタートし、弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)をフィニッシュとする6区間42・195キロのコースで日本一を競う。レースは3連覇を目指す日本郵政グループ、前回2位で初優勝を期す積水化学を軸にした展開が予想される。【岩壁峻、荻野公一】

日本郵政、優位揺るがず

 国内屈指の長距離ランナーを複数擁する日本郵政グループの優位は揺るがない。進境著しいのが、東京オリンピック代表の21歳、広中璃梨佳だ。19年、20年大会ともに1区で区間トップと、序盤からレースを引っ張る期待は大きい。東京五輪では1万メートルで日本勢で6大会ぶりに入賞(7位)し、勢いに乗る。

前回大会で1位でフィニッシュする日本郵政グループのアンカー大西ひかり=和田大典撮影 拡大
前回大会で1位でフィニッシュする日本郵政グループのアンカー大西ひかり=和田大典撮影

 東京五輪マラソン代表の鈴木亜由子も健在。五輪前から不安があった右脚の状態も改善し、5区で逆転した前回のような快走を見せたい。「今までで一番いい練習をしている」と、高橋昌彦監督を喜ばせたのが、4年目の太田琴菜の復調だ。立命館大時代から注目を浴びたランナーも入社してから故障に苦しんだが、今季はコンスタントにレースをこなし、本来の実力を発揮しつつある。主要区間の1、3、5区に実力者を次々投入できるのは大きな強みだろう。

前回大会の3区で、日本郵政グループの鍋島莉奈(左)を抜いて先頭を走る積水化学の新谷仁美=吉田航太撮影 拡大
前回大会の3区で、日本郵政グループの鍋島莉奈(左)を抜いて先頭を走る積水化学の新谷仁美=吉田航太撮影

 前回過去最高の2位に入った積水化学も、悲願の初優勝に向けた準備は十分。東京五輪1万メートル代表のベテラン・新谷仁美が今回も大黒柱だ。入社1年目の20年大会は3区の区間記録を1分10秒更新。8年ぶりに走った宮城路でひときわ存在感を示した。今年3月の名古屋ウィメンズマラソンで2位に入った佐藤早也伽の豊富なスタミナ、東京五輪1500メートル代表の卜部蘭のスピードと、多彩な陣容を誇る。宮城・仙台育英高から入社1年目で全日本大会4区を走った木村梨七ら若手も順調に力を伸ばす。日本郵政が前半から勝負を仕掛けても真っ向から立ち向かえる。

 そのほか、上位争いは混線模様。ワコールは東京五輪でマラソン8位入賞の一山麻緒、トラック長距離代表の安藤友香の出来が成否を分けそう。前回大会を「最後の駅伝」とした16年リオデジャネイロ五輪代表の福士加代子抜きで戦うレース運びに、周囲の関心は高い。福岡大から入社1年目の井手彩乃はスピード区間での好走が期待される。歯車がかみ合えば一気に順位を上げそうだ。

 豊田自動織機は9月の全日本実業団対抗選手権1500メートル優勝のヘレン・エカラレにいかにいい位置でつなぐか。近年安定した成績を残すヤマダホールディングスは三井住友海上から岡本春美が移籍。エースの筒井咲帆も好調で、長距離区間で地力を発揮できれば面白い。

 10月の予選会(プリンセス駅伝)を突破したチームでダークホースになりそうなのは、06年に全日本大会を制した経験がある資生堂。昨季は不振やケガに泣いた木村友香、高島由香の日本代表経験者が復調。予選会を大会新記録で制し、全日本でも上位進出をうかがう。天満屋は東京五輪マラソン代表の前田穂南を左足のケガで欠きながらも予選会を2位で通過。持ち前の粘り強い走りは他チームの脅威だ。


TBS系列局で生中継

<主催>日本実業団陸上競技連合

<共催>毎日新聞社、TBSテレビ、宮城県・宮城県教育委員会、仙台市、塩釜市・塩釜市教育委員会、多賀城市・多賀城市教育委員会、松島町・松島町教育委員会、利府町・利府町教育委員会

<後援>日本陸上競技連盟、スポーツニッポン新聞社ほか

<特別協賛>東京エレクトロン

       ◇

 レースは28日午前11時50分からTBS系列局で実況生中継される予定です。出場全チームの選手名鑑や注目選手などを紹介する「大会公式ガイドブック」は全国の書店で販売中。定価750円(税込み)。毎日新聞販売所でもご注文いただけます。


歴代優勝チームと記録

 第1回(81年)東日本実業団             58.27

 =三重県開催・4区間16.3キロ

 第2回(82年)九州実業団            1.27.39

 =三重県開催・5区間24.5キロ

 第3回(83年)東日本実業団           1.45.38

 第4回(84年)京セラ              1.42.01

 第5回(85年)京セラ              1.40.28

 第6回(86年)三田工業             1.40.47

 第7回(87年)京セラ              1.38.34

 第8回(88年)京セラ              1.35.59

 第9回(89年)ワコール             1.36.07

第10回(90年)ワコール             1.34.08

第11回(91年)ワコール             1.33.48

 =第3~11回大会

 岐阜県開催・5区間30.0キロ

第12回(92年)ワコール             2.15.44

第13回(93年)リクルート            2.15.42

第14回(94年)リクルート            2.13.59

第15回(95年)ワコール             2.14.32

第16回(96年)沖電気宮崎            2.15.14

第17回(97年)沖電気宮崎            2.16.24

第18回(98年)東海銀行             2.15.13

第19回(99年)沖電気宮崎            2.15.42

第20回(00年)三井海上             2.16.13

第21回(01年)三井住友海上           2.15.45

第22回(02年)第一生命             2.14.00

第23回(03年)三井住友海上           2.13.38

第24回(04年)三井住友海上           2.13.17

第25回(05年)三井住友海上           2.13.55

第26回(06年)資生堂              2.14.00

第27回(07年)三井住友海上           2.14.03

第28回(08年)豊田自動織機           2.14.17

第29回(09年)三井住友海上           2.15.27

第30回(10年)天満屋              2.14.35

 =第12~30回大会

 岐阜県開催・6区間42.195キロ

第31回(11年)第一生命             2.17.17

第32回(12年)ユニバーサルエンターテインメント 2.17.35

第33回(13年)デンソー             2.16.37

第34回(14年)デンソー             2.16.12

第35回(15年)デンソー             2.14.22

第36回(16年)日本郵政グループ         2.15.08

第37回(17年)パナソニック           2.17.07

第38回(18年)パナソニック           2.15.22

第39回(19年)日本郵政グループ         2.15.10

第40回(20年)日本郵政グループ         2.13.34

 =第31回大会~

 宮城県開催・6区間42.195キロ

 ※タイムは時間・分・秒。三井海上は第21回大会から三井住友海上にチーム名を変更


 優勝回数

7回 三井住友海上

5回 ワコール

4回 京セラ

3回 沖電気宮崎

〃  デンソー

〃  日本郵政グループ

2回 リクルート

〃  第一生命

〃  東日本実業団

〃  パナソニック

1回 ユニバーサルエンターテインメント

〃  三田工業

〃  東海銀行

〃  資生堂

〃  豊田自動織機

〃  天満屋

〃  九州実業団

 ※第7回大会までは地域選抜 チームも出場

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