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松原隆一郎・評 『医療崩壊 真犯人は誰だ』=鈴木亘・著

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『医療崩壊 真犯人は誰だ』
『医療崩壊 真犯人は誰だ』

 (講談社現代新書・946円)

平時と危機、区別する制度枠組み必要

 感染者数の急激な低下のもと、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)については観光地や繁華街における人流の動向に関心が移っている。人流の規制は陽性者数を下げるという感染症疫学の医学的要請にもとづく方針だが、コロナ「禍」となると社会現象だから、もっと広い視野が必要になる。

 そこで政治家は「命をつなぐ」もうひとつの活動である経済の活性化と天秤(てんびん)にかけ、東京五輪の開催に踏み切った。人流規制と規制緩和の綱引きで、感染者数は増減を繰り返している。

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