維新「ポスト松井」不在 後継リーダーが出てこない背景とは
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日本維新の会は27日の臨時党大会で、所属議員らによる投票の結果、代表選を実施しないことを決め、松井一郎代表(大阪市長)の続投となった。「ポスト松井」の本命候補が見当たらず、代表選を行うことへの慎重論が党内に広がった。松井氏は2023年4月の市長任期満了をもって政界を引退する意向を示す。衆院選で存在感を増した維新は、新リーダーの不在という難局を乗り切れるのか。
「引き続き先頭に立てという思いを過半数の方に持っていただいた。代表選をすべきだという方も一定数おり、新陳代謝が必要だと考えているのだと思う」。代表選実施に反対が319票で、賛成の151票を上回り、松井氏は投票結果への感想を語った。
代表選が実施されれば、松井氏は立候補せず、代表を退く考えだった。臨時党大会を開くと決めた6日には、「開かれた政党として、党の将来を語るような代表選をやった方がいい」と強調。吉村洋文副代表(大阪府知事)も11日、「松井代表に頼りっぱなしではいけない」と語り、代表選を通じた党内論議の活性化や世代交代の必要性を訴えていた。
しかし、正副代表の思惑とは裏腹に、党内は続投論に傾いていった。
維新創設メンバー…
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