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都市対抗野球2021

社会人野球日本一を決める第92回都市対抗野球大会(11月28日~12月9日)に関する特集サイトです。

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/25 日本製鉄東海REXに訪れた変革 その時、選手は

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主将としてチームを引っ張る日本製鉄東海REXの金子。チーム存続への危機感をバネに、全国の舞台で活躍を誓う=愛知県岡崎市の岡崎市民球場で2021年10月5日、兵藤公治撮影
主将としてチームを引っ張る日本製鉄東海REXの金子。チーム存続への危機感をバネに、全国の舞台で活躍を誓う=愛知県岡崎市の岡崎市民球場で2021年10月5日、兵藤公治撮影

 11月28日開幕の第92回都市対抗野球大会。出場全32チームの魅力を担当記者が伝えます。32回連載の25回目は東海市・日本製鉄東海REX。4年ぶりの東京ドーム進出を果たしたチームに訪れた変革とは。<次回は29日朝公開予定>

約8時間のフルタイム労働

 「これより先は、休部しかないんじゃないか。チームメートとそんな会話が増えましたね」。日本製鉄東海REXの主将、金子大喜(29)は不安な胸の内を明かした。チームは今季、各選手が所属する企業の方針で、練習環境が大きく変わったからだ。

 東海REXは、千葉県君津市の「日本製鉄かずさマジック」と同じように、地元の複数企業や団体が運営に携わる「広域複合企業型」のチームだ。

 1965年に新日鉄名古屋として創部したチームは、新日鉄が企業スポーツの在り方を抜本的に変える「所有から支援へ」の方針を打ち出し、2003年に複合企業型チーム「東海REX」として生まれ変わった。12年にメインスポンサーの社名を冠に配し、「新日鉄住金東海REX」に。19年の社名変更に伴い、現在は「日本製鉄東海REX」として活動し、選手は日本製鉄や関連企業に所属している。

 今季からは選手の大半が所属する日本製鉄の見直しで、勤務時間の割合が増え、約8時間のフルタイム労働をこなしながら、野球に打ち込むことが求められた。

 企業スポーツを取り巻く環境は厳しい。廃部や休部、合併に追い込まれたり、独立採算のクラブチームとして再出発したりする事例はこれまでもあった。特に鉄鋼メーカーは不況や合理化のため、新日鉄の野球チームも釜石(岩手)や室蘭(北海道)が休部や廃部を余儀なくされてきた。それだけに、業務重視の体制は、チーム存続に対する危機感の高まりにつながった。

 「東京ドームに出場して結果を残し、企業の宣伝につなげることが、野球部の意義だと思います」と金子。今年の東海地区予選は、例年以上に負けられない戦いだった。

 昨年までは…

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