自国の過去を直視せねば 映画「ユダヤ人の私」2監督

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 公開中の映画「ユダヤ人の私」は、ウィーン育ちのユダヤ人、マルコ・ファインゴルト(1913~2019年)がアウシュビッツ強制収容所に収容された過去を振り返り、ナチスに加担したとしてオーストリアの国家としての責任を問い続けた日々について語るドキュメンタリーだ。クリスティアン・クレーネス、フロリアン・バイゲンザマー両監督が10月、大阪大法学部の授業にオンラインで参加し、国家の歴史認識のゆがみや、この作品が現代に必要とされる理由を語った。

 今作は、ナチスの宣伝相、ゲッベルスの女性秘書、ブルンヒルデ・ポムゼルによる証言で構成した「ゲッベルスと私」に続く「ホロコースト証言」シリーズの第2弾。ファインゴルトには亡くなる直前の19年にインタビューし、計45時間に及んだ。ビジネスで成功を収めていた彼は1939年、ゲシュタポに逮捕され、45年まで四つの強制収容所に入れられた。戦後はユダヤ人難民の支援に携わり、講演活動にも取り組んだ。

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