空き箱、貼って切ってアート 23歳職人「はるきる」さん 素材生かし、企業コラボ次々

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河口晴季さんが大学時代に制作した「プリングルズ」の空き箱作品は代表作の一つだ=大阪市中央区で2021年11月12日午後5時4分、川畑さおり撮影
河口晴季さんが大学時代に制作した「プリングルズ」の空き箱作品は代表作の一つだ=大阪市中央区で2021年11月12日午後5時4分、川畑さおり撮影

 私たちが普段口にしているおなじみのお菓子や飲み物のパッケージをアートに生まれ変わらせる23歳が注目を集めている。「空箱職人はるきる」さん。ツイッターのフォロワー数が48万人を超え、コラボレーションしたいという企業が相次ぐ人気の秘密は何なのか。創作の世界をのぞいてみた。

 赤いチョウネクタイとひげがトレードマークのキャラクターが、青や緑、紫のスーツ姿でポーズを決めている。指先までリアルで今にも動き出しそう。ケロッグのポテトチップス「プリングルズ」の空き箱を使った代表作の一つだ。

 本名は河口晴季さん=東京都。幼い頃からものづくりが好きで、趣味でペーパークラフトに取り組んでいたという。本格的に学ぼうと、地元の名古屋市から神戸芸術工科大アート・クラフト学科に進学した。在学中の2017年、チョコレートを食べながら部屋に転がっている箱を見て「何か作れそう」とひらめいたのが始まりだった。SNSに作品の写真をアップ。ブルボンの菓子「アルフォート」で作った船には15万件の「いいね」が付…

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