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2021年度の狩猟が解禁されて間もない11月21日早朝。高崎市吉井町の山で、夜明けとともに狩猟グループ「大物猟倶楽部(くらぶ) 鹿鳴会」のメンバーによる「巻き狩り猟」が始まった。猟犬を放し、獲物を逃げ道に追い込む手法で、この日はニホンジカ2頭を仕留めた。
「狩猟のことは全部山に教えてもらった。この山は俺の庭だよ」。山の斜面には「ウツ」と呼ばれる獣道が通っており、目を凝らすと、足跡のようなくぼみがあった。現場ではウツに残った足跡などを手がかりに、獲物の種類や性別、頭数を把握するという。
物心ついた頃には猟師の父に連れられ、山を歩いていた。20歳で狩猟免許を取得し、猟師歴は30年になる。高崎市吉井町を猟場としていた父の狩猟グループや南牧村の別のグループで経験を積み、父の死を機に5年ほど前から吉井町のグループの「親方」になった。
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