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立憲新代表に泉氏 再生に欠かせぬ根気強さ

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 立憲民主党の新代表に泉健太政調会長が選出された。政権の受け皿となるには、党再生に向けた根気強い取り組みが欠かせない。

 代表選には、いずれも旧民主党政権で党幹部や閣僚の経験がない4氏が立候補した。1回目投票では誰も過半数に届かず、上位2人の決選投票にもつれ込んだ。

 47歳の泉氏は保守・中道系の若手リーダー格だ。世代交代による党風刷新への期待感と、支持層を広げなければ活路が見えないという危機感が、党員も含めた投票結果に反映されたとみられる。

 枝野幸男前代表は安倍・菅政権の不祥事を追及する対決色が濃かった。だが、無党派層の共感を得ることができず、衆院選で議席を減らした。

 泉氏は政策提案型への転換を掲げている。新型コロナウイルス対策で政府に提言した実績を踏まえ「困っている人の話を聞き、政策にしていく」と訴えた。

 党の支持率低迷を見ても、トップの交代だけで国民の期待が高まるような状況ではない。

 どのような国や社会を目指すのか。まずは党の足場を固めなければならない。

 新体制の発足は、中長期的な国家ビジョンや再建策を練り上げる好機である。

 代表選では、分配を強化する税制改革や原発政策、憲法などの基本政策を巡り、踏み込んだ論戦は聞かれなかった。本気で再生を目指すなら、波風を立てることを恐れずに、国の根幹に関わる議論を深めるべきだ。

 そのためには党の地力を高めることが不可欠だ。女性議員を増やし、地方組織を強化するなどの取り組みも必要となる。

 来年夏の参院選に向けた態勢作りも急務である。泉新代表は、32ある1人区で野党候補を一本化する必要性は認めているが、共産党との協力の形は明言していない。

 共産との共闘を巡り、衆院選でギクシャクした国民民主党や支持母体・連合との関係をどうするかも課題だ。

 党再生への取り組みは、政権交代への道筋は厳しいという現実を直視することから始めなければならない。

 新代表の下で一丸となれるか。野党第1党として正念場である。

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