「柿の種」世界へ インド人副社長に託した海外販路開拓

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亀田の柿の種=東京都三鷹市で2021年12月2日午後2時57分、杉山雄飛撮影
亀田の柿の種=東京都三鷹市で2021年12月2日午後2時57分、杉山雄飛撮影

 米菓最大手「亀田製菓」(新潟市)が看板商品「亀田の柿の種」の世界展開を本格化させている。国内市場では圧倒的なシェアを誇るが、海外での知名度は今一つ。ピリリとした味が特徴の「柿の種」は海外の消費者の心をつかめるのか。戦略を託されたのは「柿の種」にほれ込んだインド人の副社長だった。

米菓の巨人の危機感とは

 2020年5月、亀田製菓が発表した人事異動が経済界をざわつかせた。ロート製薬で海外担当の副社長を務めてきたインド出身のレカ・ジュネジャさんが亀田製菓に移籍し、代表権を持つ副社長に就任するという内容だ。ジュネジャさんを口説き落としたのは、亀田製菓の田中通泰会長。任務は柿の種を世界に広めることだ。

 柿の種は新潟県内の製菓店が1924年に売り出したものが元祖とされる。亀田製菓は66年、ピーナツを加えた「柿ピー」を商品化し、80年代後半の辛口ビールブームに乗って爆発的にヒットさせた。21年2月には宇宙飛行士の野口聡一さんが「宇宙日本食」として国際宇宙ステーションで口にしたことでも注目を集めた。

 柿の種にハッピーターン、ソフトサラダなど誰もが知るヒット商品を多数抱える亀田製菓は、国内米菓市場で「1強」の状態にある。しかし、全日本菓子協会によると、国…

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