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あの人がいなければ-精子提供の今-

「ネットでしか精子入手できない」 同性カップルの苦悩

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夫がFTMの夫婦が精子提供で授かった長女=夫婦提供
夫がFTMの夫婦が精子提供で授かった長女=夫婦提供

 インターネットを介した精子提供では、女性同性愛者のレズビアンや、夫が女性の体に生まれて性自認が男性というFTMのカップルの利用が目立つ。性的少数者には医療機関での精子提供が利用しづらいからだ。【中川友希】

同性パートナーに涙、強い子どもへの思い

 九州地方に住むレズビアンの女性(40)は、妊娠中のパートナー(27)と子どもの名前事典を引きながら、生まれてくる子に名を付けるのを心待ちにしている。

 2人は9年前から交際。女性は同性カップルの自分が子を持つのは現実的だと思っていなかった。日本産科婦人科学会(日産婦)の決まりでは、第三者から精子の提供を受ける人工授精(AID)の対象は戸籍上の夫婦だけだったからだ。しかし、パートナーは子どもを強く望んでいた。

 1年前の夜、自宅でパートナーが1人で泣いていた。SNS(ネット交流サービス)で連絡を取った精子提供者と次の日に会うという。女性はその場で止めたが、パートナーの思いの強さに心が動いた。ネットで信頼できる提供者がいないか探し始めた。

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