未成年の子がいる人の性別変更認めぬ規定、「合憲」でも「一筋の光」
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未成年の子がいる人の性別変更を認めない性同一性障害特例法の規定が、個人の尊重を定めた憲法13条などに違反するかが争われた家事審判で、最高裁は「規定は合憲」とする初判断を示した。だが裁判官5人のうち、1人の裁判官は規定を「違憲」とする反対意見を表明。2日に大阪市内で記者会見した申立人の代理人らは「決定自体は誤った判断だが、違憲とした意見は画期的。一筋の光が見えた」と評価した。
申立人は兵庫県の会社員(54)。男性として生まれたが、幼い頃から男性として過ごすことに苦痛を感じており、現在は女性の姿で仕事をしている。女性と結婚し、その後長女(10)が生まれたが離婚。2019年に性別適合手術を受け、神戸家裁尼崎支部に性別変更の家事審判を申し立てたが、却下されていた。
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