奈良・飛鳥京跡苑池 北池の排水構造判明 20年余の調査終える

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飛鳥京跡苑池で北池(奥)と手前の水路を接続していた石組み溝(中央右)=奈良県明日香村で2021年12月2日午前10時8分、梅田麻衣子撮影
飛鳥京跡苑池で北池(奥)と手前の水路を接続していた石組み溝(中央右)=奈良県明日香村で2021年12月2日午前10時8分、梅田麻衣子撮影

 国内初の本格庭園とされる奈良県明日香村の「飛鳥京跡苑池(えんち)」(国史跡・名勝、7世紀)の発掘調査で、南北二つの池のうち北池の排水構造が明らかになった。県立橿原考古学研究所(橿考研)が2日発表した。北池から排水溝が北に延び、大型水路につながっていた。石造りの護岸が施され、専門家は「水路も庭園の要素だったのではないか」としている。苑池は1999年に見つかり、これまで南北の池の全容が判明。橿考研による調査は今回で終了する予定。

 苑池は天皇の宮殿などがあった内裏に隣接し、斉明朝(655~661年)の7世紀中ごろに築造され、渡り堤を挟んで北池(東西約36メートル、南北約52メートル)と南池(同約63メートル、同約53メートル)を配置する。北池は天武朝(673~686年)の頃に祭祀(さいし)用とみられる流水施設を整備し、盛り土をして池を卵形に変えるなど大規模な改修が行われた。

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