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社会的役割でき励みに
障害やひきこもりで就労が難しく、生きづらさを抱える人たちへの官民の枠を超えた就農支援「農福連携」の取り組みが高知県安芸市で進む。今年開催された厚生労働省のひきこもり支援に関する横断会議にも先進的な取り組みが紹介された。
11月中旬の朝、農業用ハウスで「大きいものを取っていってね」と職員にアドバイスされ、ナスを収穫する利用者の姿があった。障害や心の病を抱えた人が汗を流しながら時折、笑顔を見せる。
農業が盛んで、ナスは県でトップの収穫量を誇る安芸市。人口は約1万7000人と減少傾向で、高齢化率は41%と高い。10年前に同市を含む安芸福祉保健所管内の自殺率が県内一となり、自殺予防対策のため支援機関の連携が喫緊の課題に。同保健所の公文一也さん(46)の働き掛けで農家に就労した男性の“成功例”をきっかけに、周囲の農家から「人手不足だから紹介して」と要望が相次ぐようになった。
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