福岡国際マラソン、5日終幕 「市民参加型」の潮流にあらがえず

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
記者会見後、写真撮影に応じる(左から)設楽悠太、細谷恭平、高久龍、大六野秀畝、川内優輝、大塚祥平=代表撮影
記者会見後、写真撮影に応じる(左から)設楽悠太、細谷恭平、高久龍、大六野秀畝、川内優輝、大塚祥平=代表撮影

 五輪や世界選手権の代表選考会の役割を果たしてきた福岡国際マラソンが、5日のレースで75回の歴史に幕を閉じる。国内の主要マラソンは福岡国際のような限られた選手が参加できる「エリート型」が姿を消し、「市民参加型」の大規模レースが潮流となった。関係者は新たな時代にふさわしいレースの形を模索する。

川内「本当になくしていいのか」

 「本当になくなってしまっていいのか。福岡の人たちがもう少し頑張ってくれないかな」。3日、福岡市内で開催された記者会見で、川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)は最後の福岡国際に臨む心境を問われ、率直な思いを語った。

 大会は1947年に熊本県で始まり、59年からは福岡開催が定着した。男子の世界記録が2度生まれ、瀬古利彦らが名勝負を繰り広げてきた。瀬古はモスクワ五輪選考会を兼ねた79年大会では宗茂、宗猛との三つどもえの勝負を制し、83年大会ではジュマ・イカンガー(タンザニア)とフィニッシュ直前まで競り合って優勝した。いずれのレースも語り草だ。2020年10月には世界陸連から陸上の“世界遺産”と言える「ヘリテージプラーク」にも認定された。

 そんな名門レースも、近年は多額の協賛金と安定した参加料収入が見込める市民参加型の大規模マラソンに押されて大会の注目度や収益力が低下。有力選手の確保も難しくなり、終了せざるを得なくなっ…

この記事は有料記事です。

残り1179文字(全文1752文字)

あわせて読みたい

この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集