連載

滝野隆浩の掃苔記

社会部・滝野隆浩専門編集委員のコラム。

連載一覧

滝野隆浩の掃苔記

「ゆくさの会」は試みる

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
集会所「ゆくさん家」で和気あいあいと話し合う「鹿児島ゆくさの会」の会員たちと芝田淳さん(左から2人目)
集会所「ゆくさん家」で和気あいあいと話し合う「鹿児島ゆくさの会」の会員たちと芝田淳さん(左から2人目)

 <滝野隆浩の掃苔記(そうたいき)>

 新潟市の「身寄りなし問題研究会」を取材したとき、須貝秀昭代表が「このテーマでは、九州にすごい人がいる」と言った。そう聞くといても立ってもいられなくなる。鹿児島市の司法書士の芝田淳さん(52)に会いに行った。

 賃貸住宅の入居や病院の入院のとき、よく「家族の保証」を求められる。では家族のいない人や、諸事情から身内に頼りたくない人は見捨てられるのか。それはおかしいと、支援活動の先頭に立つのが芝田さんだという。

 会うのに指定されたのは、JR鹿児島中央駅にほど近い住所。タクシーで10分のはずが、目標物もなく迷いに迷って古い2階建て民家にたどり着く。「ゆくさ(鹿児島の言葉で『ようこそ』)ん家(ち)」と名付けられたこの家が、身寄りのない人たちの互助団体「鹿児島ゆくさの会」会員たちの集会場だ。芝田さんと会員10人ほどが迎えてくれた。

この記事は有料記事です。

残り556文字(全文938文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集