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斎藤幸平の分岐点ニッポン

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資本主義の先へ 未来の「切り札」?培養肉って 食のかたちをどう変えるか

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料亭の3階にあるラボで、斎藤幸平さん(左)に培養肉の作り方を説明する「雲鶴」の島村雅晴料理長=大阪市北区で、菱田諭士撮影
料亭の3階にあるラボで、斎藤幸平さん(左)に培養肉の作り方を説明する「雲鶴」の島村雅晴料理長=大阪市北区で、菱田諭士撮影

低い環境負荷、進む研究開発/技術の寡占や安全性に懸念

 気鋭の経済思想家、斎藤幸平さん(34)がこれからの社会を考えるヒントを求めて現場を歩く連載。今回のテーマは、牛や豚などから採取した細胞で作る培養肉=*=だ。家畜より環境負荷が少ないとされる培養肉は、食糧危機や気候変動を乗り越える「切り札」として注目されている。世界的に産業化に向けた技術開発が進む一方、安全性などについて国内外のルール作りも急がれる。「落とし穴」はないか。培養肉の研究開発に挑む人や課題を指摘する声を取材した。

 あのビル・ゲイツ氏が米国最大の農場主になったという。報道によるとその面積10万ヘクタール。なぜ、マイクロソフトの創業者が農業なのか。実は、彼は「インポッシブル・フーズ」という植物由来の代替肉を開発するベンチャー企業にも多く投資している。ゲイツ氏が見据えるのは、人口増大と気候危機による食糧危機の未来だ。資本家は遺伝子組み換えや人工肉といった新しい食を開発し、AI(人工知能)やIoT(モノのインター…

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