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「愛情深く大切に育ててくださり、どのようなときも一番近くで支えてくださいました」。天皇、皇后両陛下の長女の愛子さまは1日、20歳の誕生日に合わせて出した感想で両陛下に改めて感謝の意を表された。両陛下はこれまで、記者会見や文書公表などの機会に愛子さまの成長に触れ、その時々の思いを明かしてきた。両陛下の発言などをたどりながら、愛子さまの歩みを振り返りたい。【和田武士】
寝かしつけは母親?
「初めて私の胸元に連れてこられる生まれたての子供の姿を見て、本当に生まれてきてありがとうという気持ちでいっぱいになりました。今でも、その光景は、はっきりと目に焼き付いております」
愛子さま誕生から4カ月後の2002年4月。当時皇太子ご夫妻だった両陛下は記者会見に臨み、結婚9年目にして授かった愛子さまとの対面を皇后雅子さまはそう振り返った。涙で声を詰まらせる皇后さまの背に陛下がそっと手を差し伸べる場面もあった。
一方、上皇ご夫妻の手元で育てられた陛下はこの会見で「子育てに関わることによって子供との一体感を感じますし、夫婦の一体感も感じます」と語った。
愛子さまが1歳を迎えた際には、両陛下は文書でほほえましいエピソードも披露した。
「寝かしつけだけは、どうも母親のほうが適しているようです。父親は、遊んでくれる相手と信じているようで、父親が寝かしつけようとするとどんどん目が輝いてきてしまうようなので、以後父親による寝かしつけはあきらめました」
文書回答とともに、皇后さまがそれまでに詠んだ歌3首も公表した…
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