タイ王室改革デモにも「不敬罪」 各党賛否、前倒し総選挙争点か

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デモ会場で、不敬罪を定める刑法112条の廃止などを求める署名に応じる人々=バンコクで2021年10月31日、高木香奈撮影
デモ会場で、不敬罪を定める刑法112条の廃止などを求める署名に応じる人々=バンコクで2021年10月31日、高木香奈撮影

 タイで王室への中傷や侮辱を罰する不敬罪の改正を巡る議論が続いている。昨年以降、プラユット政権が王室改革を求める反体制派のデモ隊に次々と不敬罪を適用し、反発が強まっているためだ。与党の反対で国会論戦は始まっていないが、野党は相次いで不敬罪改正への賛成を表明。次期総選挙で主要な争点になるとの見方が出ている。

 タイは憲法で国王を神聖不可侵と規定。その権威は絶対であり、従来は王室について公然と語ることさえもタブー視されてきた。だが、国民から深く敬愛されたプミポン前国王が2016年に死去した後、王室に対する国民感情が変わりつつある。かつては映画の上映前などに「国王賛歌」が流れると、人々は当然のように起立していた。しかし最近は立ち上がろうとしない人もいる。不敬罪の改正や王室改革の議論が出てきた背景には、こう…

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