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ソ連崩壊30年

東西冷戦で米国と覇権を競ったソ連は1991年12月に崩壊。連邦解体から30年の足取りや現状をリポートします。

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ソ連崩壊30年

知事逮捕を契機にした極東の抗議運動 広がる格差に「抵抗」続く

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抗議のために集まる市民に無許可の集会をやめるよう警告する警察官(左)=ロシア極東ハバロフスクで2021年11月30日、前谷宏撮影
抗議のために集まる市民に無許可の集会をやめるよう警告する警察官(左)=ロシア極東ハバロフスクで2021年11月30日、前谷宏撮影

 ソ連崩壊30年の節目に、旧ソ連諸国の現状を取り上げた連載の最終回は地方で起きている静かな抵抗を報告する。12日からは歴代の毎日新聞モスクワ特派員がその前後に起きた出来事を紹介する「現場の記憶 ソ連崩壊30年」(全4回予定)を連載する。

   ◇

 平等な社会の建設をうたったソ連の崩壊から30年がたち、ロシアでは所得や地域間の格差が広がる。プーチン大統領は国民の貧困を「最大の敵」と呼び、政府機関に対策を促す一方、不満を募らせる市民の抗議活動は力で押さえつける。不公正さへのいら立ちは出口を失ったまま社会に漂い続けている。

 ロシア極東ハバロフスク。市民の抗議活動がまれだった静かな地方都市を変えたのは、2020年7月に起こった連邦捜査委員会によるフルガル知事(当時)の逮捕だった。約15年前に起こった殺人事件に関与したという容疑だったが、直接的な証拠は示されず、住民は「自分たちが選んだ知事を返せ」と通りに繰り出し、地方…

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