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都市対抗野球2021

社会人野球日本一を決める第92回都市対抗野球大会(11月28日~12月9日)に関する特集サイトです。

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18年ぶり4強 快進撃のホンダ熊本支える「元4番・捕手」のコーチ

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名古屋市(東邦ガス)との試合前、ノックをする大津町(ホンダ熊本)の浜岡直人コーチ=東京ドームで2021年12月6日、佐々木順一撮影
名古屋市(東邦ガス)との試合前、ノックをする大津町(ホンダ熊本)の浜岡直人コーチ=東京ドームで2021年12月6日、佐々木順一撮影

 第92回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)第11日の8日、ホンダ熊本(熊本県大津町)は準決勝でセガサミー(東京都)と対戦する。2003年の第74回大会以来18年ぶりの4強入りを後押ししたのは、20年まで「4番・キャッチャー」で攻守の要だった浜岡直人コーチ(36)。主力選手から指導者に立場を変え、選手たちの活躍を見守る。

 6日の準々決勝、対東邦ガス(名古屋市)戦。適時打で1点を失って1―2に追い上げられた五回1死一塁の場面で、180センチ、100キロの浜岡コーチがマウンドに向かった。「ここで1点取られるのは仕方ないから、しっかり攻めていこう」。試合の流れが相手に傾きかねない局面。「あっぷあっぷしていた」(浜岡コーチ)というバッテリーはこれで落ち着きを取り戻して後続を断った。

 浜岡コーチは地元熊本の九州学院高から亜細亜大を経て08年、ホンダ熊本に入社。20年の都市対抗は4番・捕手としてチームを17年ぶりの8強に導き、優秀選手に選ばれた。

 選手としてまだやれる自信はあった。しかし20年12月、都市対抗の準々決勝で敗れた翌朝、渡辺正健監督(52)に告げられた。「指導者として捕手の育成をやっていかないか」。世代交代の流れを感じてはいた。「選手として終わったんだな」。妻に伝えると電話口からすすり泣く声が聞こえた。東京から熊本の自宅に帰ると、妻と4人の息子がすしを食卓に並べてねぎらってくれた。

 コーチ就任後、真っ先に取り組んだのが捕手の育成だった。現役時代は勝負の世界で生き残るため、チームメートにもほとんどアドバイスしなかったが、コーチになって「言葉で伝えること」を心がけた。「0点に抑えようと考えるのではなく、3点以内に抑える配球を考えろ。そうすれば1点取られても慌てずに済む」。勝つための駆け引きなど野球人として知り得る全てを後輩に託した。

 ホンダ熊本は都市対抗と並ぶ社会人野球2大大会の一つ、日本選手権こそ5月の九州地区予選で初戦敗退したが、その後、若手捕手が競い合うように成長。9、10月の都市対抗・九州2次予選では熊本工高卒の入社3年目、丸山竜治選手(21)が投手陣を引っ張った。本大会に入ってからは新人の竹葉章人選手(23)=立教大卒=が1回戦途中からマスクをかぶり、攻守で活躍している。

 打線も…

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