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海外特派員がそれぞれの赴任先の「街角」で感じたことを届けるコラム。

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統治者が代わった街 ニューデリー支局・松井聡

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タリバンが自称する「アフガニスタン・イスラム首長国」の旗を路上で売る少年=首都カブールで2021年11月30日、松井聡撮影
タリバンが自称する「アフガニスタン・イスラム首長国」の旗を路上で売る少年=首都カブールで2021年11月30日、松井聡撮影

 アフガニスタンの首都カブールに11月下旬に入った。前回の訪問はイスラム主義組織タリバンが8月中旬にカブールを制圧する直前だった。いつも利用するホテルに着くと、顔なじみの男性従業員(28)の姿が目に入った。「無事に働けていたんだ?」「ここは大丈夫だった。我々は恵まれているよ」。再会できたことに熱いものがこみ上げた。思わず男性と強く握手した。

 喜びもひとしおだったのには訳がある。このホテルの従業員は、オーナーの意向でアフガンでは少数派のハザラ人が多かった。復権したタリバンは多数派のパシュトゥン人が母体で、1996年から約5年間続いた旧政権時代はハザラ人への差別が問題となっていた。ホテルでは女性の従業員も多かったが、タリバン側との交渉で働くことが許されたという。ある女性従業員(30)は「以前と何も変わりません。でも、女性の制服が黒一色に…

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