地震対策で盲点の「エレベーター内閉じ込め」 遭遇時の対処法とは

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地震による停電でホテルのエレベーターが止まり、閉じ込められた宿泊客の救出作業をする消防隊員ら=岩手県花巻市で2011年4月、小松雄介撮影
地震による停電でホテルのエレベーターが止まり、閉じ込められた宿泊客の救出作業をする消防隊員ら=岩手県花巻市で2011年4月、小松雄介撮影

 10月、東京23区で10年半ぶりに震度5強の地震があり、過去の震災の記憶がよみがえった人も多いだろう。首都直下地震や南海トラフ地震で懸念されながらも、利用者による対策は進んでおらず盲点になっているのが、エレベーター内に閉じ込められる問題だ。閉じ込めに遭遇したら、どうすべきなのか。【吉田卓矢/科学環境部】

 日本エレベーター協会によると、全国のエレベーターの台数は今年3月現在、77万2715基。マンションなどが多い都市部で大地震が起きると、閉じ込めが発生しやすくなる。2018年の大阪北部地震では、大阪などの11府県で約6万3000基が停止。うち5府県の346基で閉じ込めがあった。

 今年10月に東京都と埼玉県で震度5強を観測した地震では、首都圏を中心に約7万8000基が止まった。夜間で利用者が少なかったことなどから閉じ込めは25基にとどまったものの、国の中央防災会議が13年に公表した首都直下地震での想定では、閉じ込めの被災者は「最大約1万7400人」となっている。

 なぜ、閉じ込めが起きるのか。…

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