「おまけ」の化石、新種ワニだった 展示から四半世紀たって発見 群馬

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ワニの祖先とされる新種「アンフィコティルス・マイルシ」の頭部=福島県会津若松市の県立博物館で三浦研吾撮影
ワニの祖先とされる新種「アンフィコティルス・マイルシ」の頭部=福島県会津若松市の県立博物館で三浦研吾撮影

 群馬県立自然史博物館(富岡市)で1996年から展示・保管されていた約1億5500万年前(ジュラ紀後期)のワニの祖先とされる化石(全長約3メートル)が、新種だったことが明らかになった。米国の同じ地層から発掘された恐竜の化石を同県が買い付けた際に「おまけ」で付いてきたもので、93年の発掘から四半世紀を過ぎた発見に、同館の高桑祐司・地学研究係主幹は「すごいおまけでした」とびっくりしていた。

 福島県立博物館(会津若松市)などで作るチームが研究を進めて解析し、英国王立協会の科学誌で8日発表された。化石は、ワニの祖先とされる「ゴニオフォリス類」の新種で、発掘に携わった研究者にちなみ、「アンフィコティルス・マイルシ」と命名された。

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