演劇 風姿花伝プロデュース「ダウト~疑いについての寓話」 危うい現代社会を突く=評・濱田元子

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
風姿花伝プロデュース「ダウト~疑いについての寓話」=沖美帆撮影
風姿花伝プロデュース「ダウト~疑いについての寓話」=沖美帆撮影

 火のないところに煙は立たないと言う。だが昨今は、たとえ火がなくとも「フェイクニュース」という煙が真実を燃やしかねない。2004年初演のジョン・パトリック・シャンリィによる緊迫感ある会話劇が、もろく危うい世界を痛打する。俳優がそろい、見応え十分だ。小川絵梨子訳・演出。

 ケネディ大統領暗殺の翌年の1964年、ニューヨーク・ブロンクスにあるカトリック系ミッションスクールが舞台だ。厳格で保守的な校長のシスター・アロイシス(那須佐代子)は、進歩的で親しみやすいフリン神父(亀田佳明)にある「疑い」を持つ。唯一の黒人生徒、ドナルドと不適切な関係にあるのではないかという…

この記事は有料記事です。

残り423文字(全文704文字)

あわせて読みたい

ニュース特集