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混迷を深める世界情勢のなかで、とるべき針路は――。日本を代表する国際政治学者が交代で論じます。

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習氏が掲げる「共同富裕」 再分配に高いハードル=東京大公共政策大学院教授・高原明生

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中国共産党の重要会議・第19期中央委員会第6回総会(6中全会)で演説する習近平総書記=北京で2021年11月11日、新華社AP
中国共産党の重要会議・第19期中央委員会第6回総会(6中全会)で演説する習近平総書記=北京で2021年11月11日、新華社AP

 はや年の瀬が近づいている。奇跡的に日本では新型コロナウイルスの新規感染者数が減っているが、その原因は不明だ。世界ではデルタ株が相変わらず猛威を振るい、さらにオミクロン株が現れたと聞いてげんなりした人も多いことだろう。100年前のスペイン風邪の場合、終息に約3年を要した。科学の進歩をもってしても見えない敵との闘いはなかなか終わらない。

 コロナ禍の下、日本は多大な犠牲を払い東京五輪を敢行した。それに対し、世界からは称賛と感謝の声が上がった。関係者の苦労はいかばかりだったか、その尽力に深い敬意を表したい。次は来年2月から3月にかけて開かれる北京冬季五輪の番だ。ゼロコロナ政策を続ける中国は既に厳戒態勢を敷き、人の移動を制限している。つつがなき開催を祈るばかりだ。

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