ぼうさい甲子園グランプリに和歌山商業高 巨大地震への備え動画配信

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「防災植物」の調理法を紹介する動画を制作する和歌山県立和歌山商業高校の生徒たち=同校提供
「防災植物」の調理法を紹介する動画を制作する和歌山県立和歌山商業高校の生徒たち=同校提供

 優れた防災教育を顕彰する2021年度の「ぼうさい甲子園」(1・17防災未来賞=毎日新聞社など主催)のグランプリに、初応募の和歌山県立和歌山商業高校(和歌山市)が輝いた。近い将来、発生が懸念される南海トラフ巨大地震を想定し、地域と連携する姿勢が高く評価された。聴覚障害者の避難時のコミュニケーション手段や、非常食となる「防災植物」の見つけ方・調理法など、災害時に必要な知見を的確に学び、動画を制作して積極的に情報発信している。

 「教科書で学習して終わりにするのではなく、学びをインターネットを通じて地域に還元したい」。川口敦志教諭(37)の授業では、18年度からホームページを制作し、防災・減災に向けた啓発活動に取り組んでいる。南海トラフ巨大地震を地域の共通課題として捉え、生徒に「地域を担う」意識を育む。障害者など災害弱者にも目を向け、近隣施設と協力してきた。

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