全盲の女性が初めてこいだペダル 60歳でかなった夢、絵本に

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笑顔でタンデム自転車に乗る渡辺純江さん(右)。「普段できないことができるって最高です」=松山市市坪西町の松山競輪場で2021年11月14日午前11時50分、中川祐一撮影
笑顔でタンデム自転車に乗る渡辺純江さん(右)。「普段できないことができるって最高です」=松山市市坪西町の松山競輪場で2021年11月14日午前11時50分、中川祐一撮影

 全盲の女性が自転車に乗る夢をかなえた喜びを基につづった童話が絵本になった。タイトルは「ポンタ タンデム自転車に乗る」(A4判17ページ)。イヌのポンタが、視覚障害者でも乗ることができるタンデム自転車に女性を乗せ、隣町に住む孫のもとまで一緒に行く物語。タンデム自転車や視覚障害者に対する理解を深めることができると同時に、夢を持つことの大切さを子どもたちに伝えている。

 女性は愛媛県鬼北町の鍼灸師(しんきゅうし)、渡辺純江さん(70)。国指定難病の「網膜色素変性症」を患い、生まれつき弱視で、その後、視力を失った。

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