柴崎浅間山古墳、高崎市の調査結果 4世紀には希少な「方墳」 柴崎蟹沢古墳と同時期の築造 /群馬

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保存状態が極めて良好な柴崎浅間山古墳=群馬県高崎市で2021年12月9日、佐藤伸撮影
保存状態が極めて良好な柴崎浅間山古墳=群馬県高崎市で2021年12月9日、佐藤伸撮影

 高崎市は8月に地権者から無償譲渡を受けた同市柴崎町の柴崎浅間山(しばさきせんげんやま)古墳の基礎的な調査結果をまとめた。古墳は四角形の「方墳」で、保存状態は極めて良好。築造は4世紀ごろと推定される。その時期の方墳は珍しく、県内では数例しか確認されていない。12日に現地説明会を開く。【佐藤伸】

 柴崎浅間山古墳は、利根川支流の井野川の南西約1キロの高台(標高約80メートル)にある。存在は古くから知られ、「浅間塚(せんげんづか)」と呼ばれていたことから、江戸時代に盛んだった富士浅間(ふじせんげん)信仰の場所だったとも考えられている。1926年には著名な考古学者の故森本六爾(もりもとろくじ)氏(1903~36年)が、ごく近くにあった「円墳」(推定)の柴崎蟹沢(しばさきかにさわ)古墳を調査した際にもこの柴崎浅間山古墳について「未(いま)だ封土を失ふに至っていない」と記している。

 市によると、柴崎浅間山古墳周辺は宅地開発が進んでおり、昨年9月に古墳の地権者から市に宅地造成の相談があった。市が古墳の歴史的、文化財的価値を説明したところ、地権者は「先祖から引き継いだ土地が貴重な古墳だとわかり驚いた」と感心し、今年8月、市に無償譲渡したという。

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