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新疆ウイグル問題

中国・新疆ウイグル自治区で深刻な人権抑圧が続いています。現地で何が起こっているのか、世界の目が向いています。

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中国への懸念共有 でも一枚岩になれないASEAN各国 入り組む利害

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英リバプールで開催されたG7の外相会合=2021年12月12日、AP
英リバプールで開催されたG7の外相会合=2021年12月12日、AP

 主要7カ国(G7)は12日、英リバプールでミャンマーを除く東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の外相を初めて招いた拡大外相会合を開き、自由で開かれたインド太平洋の維持が共通の利益であることを確認。中国の海洋進出への懸念を共有した。だが、ASEAN各国の対中姿勢には経済関係などにより濃淡があり、一枚岩とはいかないのが現状だ。

 「ASEANの友人らを迎えられて喜ばしい。これは英国のインド太平洋への傾斜を表すものだ」。英国のトラス外相は12日の記者会見で、こう述べた。

 会合のけん引役は、香港の人権問題などで中国と対立を深める議長国の英国と、10日までの「民主主義サミット」を主催し、中国など「専制主義」の国へ対抗する民主主義国の結束を呼びかけた米国だ。

 中国はG7外相会合に先立つ11月22日、ASEANと特別首脳会議を開き、習近平国家主席は双方の関係を「包括的戦略パートナーシップ」に格上げすると宣言。ASEAN重視の姿勢を鮮明にした。G7外相会合の議長声明は、こうした動きに対抗した形だ。議長声明では、香港や新疆ウイグル自治区の人権問題や、東シナ海、南シナ海、「台湾海峡の平和と安定の重要性」について協議したと明記。ASEANとの協力に関する議長声明では、中国の南シナ海の埋め立てにも懸念を示した。

 だがASEAN各国と中国の関係は、安全保障や経済など多方面の利害が入り組んでいる。

 インドネシア外務省によると、オンラインで出席したルトノ外相は会合の中で…

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【新疆ウイグル問題】

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