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「文句言いおじさん」の覚悟 政治的発言続けるタレント、ラサール石井さん

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質問に答えるラサール石井さん=東京都千代田区で2021年12月6日、宮武祐希撮影
質問に答えるラサール石井さん=東京都千代田区で2021年12月6日、宮武祐希撮影

 先の衆院選で、小栗旬さんら人気芸能人14人が投票を呼びかける動画が話題になった。欧米と違い、日本では芸能人の政治参加や政治的発言がタブー視される風潮が今も存在するが、一方で変化の兆しもあるようだ。テレビの仕事が減るのも覚悟で政権批判の手を緩めないという「お笑い界のご意見番」を直撃した。

 「オレたちひょうきん族」で明石家さんまさん、ビートたけしさんと一緒にテレビの中で元気にはね回っていたラサール石井さん、還暦を超えて今年66歳になった。「僕らの世代は、政権に批判的な『反体制フォーク世代』。だから、そのままずっときてるだけ。政治に対して思っていることを言うのは、職業に関係なく誰でも普通のことなんですよ」。お笑いトリオ「コント赤信号」のメンバーとして昭和のお笑いブームをけん引し、鹿児島県の有名進学校、ラ・サール高校出身のインテリ芸人としても知られる。

 そのラサールさんがいわゆる政治的発言を強めるようになったのは、2012年の第2次安倍晋三政権発足がきっかけである。「第2次安倍政権以降、数に任せて無理やり法案を通し、政治を私物化するような状況が目立つようになった。安保法制の対応、森友・加計学園問題や『桜を見る会』問題など、数え上げればキリがない。『これはやばいな』と思って、自分の意見をツイッターで言うようになったんです」

 ラサールさんのツイッターの投稿を読むと、率直で、時に過激に感じる。菅義偉首相(当時)が自民党総裁選不出馬を表明した21年9月3日、こんな発信をしている。<安倍さんから2代続けての政権放り出しだ。荒れ野のような今の日本をどうしてくれるんだ>。今月5日には、コロナ禍で国民に配られたアベノマスク8000万枚が今も倉庫に保管されているというニュースが流れ、ラサールさんはさっそく<捨てればアベノマスクの否定、安倍氏の顔を潰すことになる。日本史上指折りの愚策であったことを、誰も認められない。世界中どこにも行き場のない。忖度(そんたく)の塊。核廃棄物と同じだ>と舌鋒(ぜっぽう)鋭く批判した。

 半面、れいわ新選組や共産党など野党を応援する内容の発言が目立ち、保守層と思われる人たちからインターネット上で「左翼」のレッテルを貼られることがある。…

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