特集

全国高校駅伝2021

2021年12月26日に京都市で開かれる男子第72回、女子第33回全国高校駅伝競走大会のページです。

特集一覧

全国高校駅伝

チーム紹介/上 一関学院 3カ年集大成、入賞狙う /岩手

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
都大路に向け走り込む一関学院の選手たち=岩手県一関市萩荘の一関運動公園で2021年11月30日、松本ゆう雅撮影 拡大
都大路に向け走り込む一関学院の選手たち=岩手県一関市萩荘の一関運動公園で2021年11月30日、松本ゆう雅撮影

 全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)が26日、京都市で開かれる。男子は一関学院が27年連続31回目、女子は盛岡誠桜が15年連続15回目の出場となる。新型コロナウイルスの影響で思うように練習できない日々を乗り越え、都大路に臨む2チームを紹介する。【松本ゆう雅】

部員奮起、歴代トップ級の陣容に

 10月の県予選では2区間で新記録を打ち立て、圧倒的な強さで27連覇を果たした。千葉裕司監督が「今年の選手は歴代でもトップクラス」と太鼓判を押すメンバーがそろう。中でも鈴木健真(3年)と鈴木天智(そらち)(同)の「ダブル鈴木」がチームを引っ張る。先月末に神奈川県で行われた大会で鈴木健が鈴木天の持つ5000メートルの県記録を更新するなど、しのぎを削りながら成長してきた。

 「2年後の都大路でメダルを取る」。2019年4月、将来性のある粒ぞろいの新入生を見て、千葉監督はそう明言。ダブル鈴木を主力に据えた「3カ年計画」を始動させたが、道のりは思ったほど順調とはいかなかった。

 入賞を目指して挑んだ昨年の都大路。期待された2人には苦い経験となった。1区を任された鈴木健は「位置取りでミスをし、集団の後ろで走ってしまった」と出遅れ、3区の鈴木天も左足のけがでスピードに乗れず「調子の良い1年だっただけに悔しかった」。2人が想定より90秒遅れ、18位に終わり計画の「2年目で入賞」はかなわなかった。

 沈むチームを奮起させたのが主将の熊谷哲平(同)だ。その日の夜、ホテルの一室に同級生部員を集め、「来年はどうしても入賞する」と発破をかけた。そのためには監督の指示に従うだけでなく、自分たちで考えて練習に取り組むことが重要だと訴えた。

 しかし、その後も思うような結果を出せず、悔しさを夏合宿にぶつけた。2回行った合宿では、多い時には1日45キロ、平均でも30キロを走り込んだ。インターバル走では選手自身が普段の設定タイムよりも数秒早い目標を立て、最後まで走りきった。「練習の消化率はこれまで指導してきた中で1番良かった」(千葉監督)と驚くほどだった。

 夏合宿の成果は目に見えて現れ、中でも中沢星音(せおん)(同)の成長はチームを大きく飛躍させた。県予選では3区で区間新記録をマーク。「入部当初は周りより走れず、正直3カ年計画はひとごとだった」というが、ダブル鈴木を目標に追いかける中でタイムを伸ばした。「今はメダル獲得も夢ではない」と自信をのぞかせる。

 県予選でアンカーを務めた小田武蔵(同)も11月末に自己ベストを更新。チームの層に厚みが増しており、熊谷は「下の学年からの追い上げもあり、チーム内で競争心が高まっている」と話す。千葉監督も「ようやく状態が戻ってきた。ベストな状態で臨めば、3位入賞を狙える」と手応えを感じている。

 4年ぶりの入賞に向けて準備は整った。あとは3カ年計画の総仕上げを大舞台で成し遂げるだけだ。

【全国高校駅伝2021】

時系列で見る

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集