困窮者の宿泊場所「年末年始も対応を」　支援団体、都に要望書

　新型コロナウイルスの影響で住居を失った人が年末年始に宿泊場所を確保できない恐れがあるとして、東京都内で生活困窮者の支援に取り組む12団体が14日、都に実効的な対策を求める緊急要望書を提出した。団体の代表者らは都庁で記者会見し「長引くコロナ禍で困窮者は増えているのに、行政の対応は後退している」と訴えた。【黒川晋史】

　都は緊急事態宣言期間中と同様に、年末年始は住居のない人に宿泊場所を提供する方針だ。ただ、相談先の一つである区市町村の福祉事務所は年末年始に休業するところもあり、反貧困ネットワークの瀬戸大作事務局長は「昨年より対応が後退している印象だ」と言う。