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球児はいま・ネクストステージ 持って生まれた「球質」 白樺学園高→NTT東日本 片山楽生(19)

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都市対抗野球のにかほ市・TDKとの2回戦で、高卒新人ながら先発に抜てきされ、力投する東京都・NTT東日本の片山楽生=東京ドームで2021年12月5日、佐々木順一撮影
都市対抗野球のにかほ市・TDKとの2回戦で、高卒新人ながら先発に抜てきされ、力投する東京都・NTT東日本の片山楽生=東京ドームで2021年12月5日、佐々木順一撮影

 糸を引くようにミットに吸い込まれていく直球――。北海道・白樺学園高時代の直球を野球関係者は、そう評す。NTT東日本の新人右腕・片山楽生(らいく)(19)の高校2年時の球速は常時130キロ台中盤。だが、その素質の高さは球質にある。

 注目度が一気に上がったのは、白樺学園のエースとして2019年秋の北海道大会を制して出場した明治神宮大会だ。「特別いい投球をしたわけではないが、僕のターニングポイントになった」と振り返る。1勝を挙げて4強入りしたが、完璧に封じ込めたわけでも、150キロ近い速球を投げたわけでもない。ただ一つ自信があったのは、球を放す瞬間のスナップの強さを生かした「球質」だ。

 「球速も最速で139キロぐらい。でもその数字以上に速く感じていた」。全国の舞台で注目されるきっかけとなった。後に入社するNTT東日本の安田武一投手コーチ(52)は「球質というのは、人間の生まれ持った血液みたいなもので教えてできるものではない。素質を持っていた」と明かす。

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