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国内にある商業用の11原発で計24基の廃炉が決まっている。2020年代半ば以降に、原子炉などの解体が本格化していくと資源エネルギー庁はみている。その中で、行方が注目されているのが、蒸気発生器などの大型機器だ。県内では既に廃炉以前に、劣化した蒸気発生器の交換が行われ、放射性廃棄物として保管されている。今後、廃炉が各地で進むと膨大な量となるが、どうなっていくのか。【大島秀利】
蒸気発生器は、加圧水型の原子炉で温めた1次冷却水の熱を2次系の水に伝えて蒸気を生む熱交換器。長さ約20メートル、直径約4~4・5メートルと巨大な円筒形の金属で、重さは約300トンになる。高温、高圧の厳しい環境で使用されるため、内部にある伝熱細管などの劣化が進んでいる。美浜町の関西電力美浜原発2号機では1991年に細管が完全に破断し、93年7月から新品と交換された。関電によると、破断事故に至らない…
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