大阪ビル火災 24人死亡 放火か、油成分検出 男性持参 袋から液体、炎上

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 17日午前10時20分ごろ、大阪市北区曽根崎新地1の雑居ビル「堂島北ビル」で、「4階が燃えている」と多数の通行人らから119番が入った。4階にある心療内科の医療機関「西梅田こころとからだのクリニック」の一部が燃え、約30分後にほぼ消し止められた。大阪府警などによると、20~60代とみられる男女28人が負傷し、うち27人が心肺停止の状態だったが、少なくとも24人の死亡が確認された。

 捜査関係者によると、クリニックの患者で50~60代の男性が院内の待合スペースにある暖房器具付近に紙袋を置き、蹴り倒した直後に炎が上がったとの目撃情報がある。漏れた液体に引火したとみられ、府警が調べた結果、油成分が検出されたことが判明。ガソリンの可能性もある。この男性は重体とみられ、搬送先で治療を受けている。府警は被害者らの身元確認を急ぐとともに、現住建造物等放火と殺人の疑いで天満署に捜査本部を設…

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