大阪ビル放火事件 突然の爆発音、黒煙 「火事だ」窓から炎 路上で懸命の救助作業

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ビルの火災があった現場=大阪市北区で2021年12月17日午後0時5分、本社ヘリから北村隆夫撮影
ビルの火災があった現場=大阪市北区で2021年12月17日午後0時5分、本社ヘリから北村隆夫撮影

 大阪市北区曽根崎新地1の雑居ビルで17日午前に起きた放火事件は、出火から約30分後にほぼ消し止められたものの、多数の死傷者を出す大惨事となった。現場はJR大阪駅近くの市中心部にあり、西日本有数の繁華街・北新地の一角。現場からは負傷者が次々と運び出され、現場の「西梅田こころとからだのクリニック」にいて行方が分からなくなった関係者を知る人たちは「無事でいてほしい」と安否を気遣った。

 「火事だ。やばいで!」。午前10時20分ごろ、近くのイタリアンレストランで働く男性(41)は同僚の声を聞いて屋外に出た。現場ビルから黒い煙がもくもくと上がり、焦げたような臭いが周囲に広がった。心療内科のクリニックが入る4階からは真っ赤な炎が上がり、窓の上部が焼け焦げたように黒くなっていた。

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