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神社仏閣など日本家屋の屋根に飾られる鬼瓦を作る職人を「鬼師」と呼ぶ。全国有数の瓦の生産地、高浜市の岩月久美さん(54)は全国でも数少ない女性鬼師の1人。最近は身近に楽しめる作品も製作し、このうち愛知県警のマスコットキャラクター「コノハけいぶ」は地元の碧南署などに置かれ、見守り活動中だ。【太田敦子】
瓦のコノハけいぶは11月、碧南署から女性の活躍をテーマに講演を依頼されたことをきっかけに生まれた。コノハズクをモデルにした愛らしいデザインを「瓦で表現したい」と思い立ち、県警に許可をもらった。本来のデザインは二次元。キーホルダーやぬいぐるみなどさまざまなグッズを資料に図面を起こし立体化した。「くちばしとかピストルケースとか鬼師の技にかけてリアルにしました」。
高校卒業後は看護師の道を選んだ。1999年に鬼師の夫、秀之さん(54)と結婚。その2カ月前、秀之さんは実家の鬼瓦屋が倒産し、全てを失う。しかし、鬼瓦屋を再び立ち上げた。昼は鬼瓦屋で夫を手伝い、夜は看護師として働き生活を支えた。
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