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あした元気になあれ

小国綾子記者の「元気」を追いかけるコラム。

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もしもベートーベンが=小国綾子

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映画「ルートヴィヒに恋して」の一場面=映画製作工房シネマヤ提供
映画「ルートヴィヒに恋して」の一場面=映画製作工房シネマヤ提供

 ベートーベンの誕生日、という説もある16日、映画「ルートヴィヒに恋して」(金素栄監督)を見た。「ルートヴィヒ」はベートーベンの名前。「交響曲第9番(第九)」に打ち込む市民合唱団を描いた音楽ドキュメンタリーだ。

 韓国出身の金監督は2003年に来日。日本で「第九」が師走の風物詩となっていることに仰天した。プロの音楽家でもない市井の人々が「第九」に“恋する”のはなぜなのか? カメラは一人一人の物語を丹念に追う。

 小中学生から100歳超の女性まで。学徒出陣前夜に「第九」のレコードを聴いていた兄の心のうちに思いをはせる女性。「あと半年」と余命宣告を受け、「第九」を生きる糧とする男性。阪神大震災犠牲者への鎮魂歌、と語る元看護師もいる。

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