日本・千島海溝地震 被害想定 「命守る」対策急務

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避難訓練で高台の公園などに向かう住民ら=岩手県釜石市中妻町で10月14日(岩手大地域防災研究センター・熊谷誠特任助教提供)
避難訓練で高台の公園などに向かう住民ら=岩手県釜石市中妻町で10月14日(岩手大地域防災研究センター・熊谷誠特任助教提供)

 最悪の場合10万人単位で人命が失われるとする日本海溝地震と千島海溝地震の被害想定。「これほど大きいとは」「厳しい」。東北の各地では驚きや戸惑いが広がった。2011年の東日本大震災でも甚大な被害を受けている地域。これを機に防災意識を高めるべきだとの意見も聞かれた。

宮城

 「常識を塗り替え、命を守っていく力にしていかなければならない」。震災で約4000人の死者・行方不明者が出た宮城県石巻市。南浜地区を拠点に震災伝承に取り組む公益社団法人「3・11みらいサポート」の中川政治専務理事は、今回の被害想定をてこに防災意識を高めるべきだとの考えを示す。

 被害想定について「単に犠牲者数が多いと受け止めるのではなく、自分や身近な人が亡くなるかもしれないと考え、防災に動く力になれば」と願う中川さん。「震災級の地震や津波は1000年に1度だから当分起きない」との誤解が少なくないことに危機感を募らせる。3月開館の伝承交流施設では、家に荷物を取りに戻るなどして津波にのまれた人がいると紹介し即時避難の重要性を伝える。

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