リニア工事の土砂で大規模防災拠点整備 「一石二鳥」奈良県が構想

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県が整備する大規模広域防災拠点の予定地=五條市で2020年12月1日、本社ヘリから加古信志撮影
県が整備する大規模広域防災拠点の予定地=五條市で2020年12月1日、本社ヘリから加古信志撮影

 リニア中央新幹線の建設に伴って発生する大量の土砂を約50キロにわたって鉄道で運び、奈良県五條市の大規模広域防災拠点の整備に使う――。県がそんな構想を練っている。リニアの事業主体・JR東海や国にも示しており、県は土砂を積み降ろす貨物駅の新設や土砂置き場の設置など具体的な検討を進めている。【久保聡】

 東京と大阪を結ぶリニア中央新幹線は全国新幹線鉄道整備法に基づき、整備が進められる。東京―名古屋の開業は2027年、名古屋―大阪の延伸開業は37年を目指している。同法に基づく基本計画と11年に決定した整備計画では「奈良市付近」がルートに入っており、県は駅の位置の確定や早期着工などを国などに求めている。

 一方、県は災害時に紀伊半島全体を救援・支援する活動拠点として、五條市に大規模広域防災拠点を整備することを決めている。まずは600メートル級の滑走路を備えた拠点を整備し、その後、山間の谷部を盛り土工事で埋め立てて、2000メートル級に延伸する方針だ。

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