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説明なく成田→関空 「本末転倒では」 水際対策に帰国者ら困惑

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成田空港に到着し、書類の確認や抗原検査の説明を受ける人たち=成田空港で2021年11月30日午後0時27分、小川昌宏撮影
成田空港に到着し、書類の確認や抗原検査の説明を受ける人たち=成田空港で2021年11月30日午後0時27分、小川昌宏撮影

 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」を巡り、政府は外国人の新規入国停止といった水際対策を取り、日本人帰国者にも渡航先に応じて隔離施設や自宅での14日間待機などを求めている。こうした中、海外で過ごす日本人らは難しい対応を迫られている。

 12日昼、成田空港。「皆さんには関西空港に移動していただきます」。ヘルシンキからの帰国便に搭乗していた乗客を集め、空港関連職員が告げた。成田近辺にある検疫所の宿泊施設が満室になったためという。「なぜ関西なのか」。困惑の声が相次いでも、職員は「決定事項ですので」。それ以上の説明はなかった。

 乗客の一人、男性(34)は留学先のスウェーデンからヘルシンキ経由で帰国した。成田到着から約9時間後、他の帰国便の客と合流し、航空機で関空へ。大阪の宿泊施設に到着したのは午後11時ごろで、出発から約26時間が過ぎていた。施設で6日間隔離の後、18日のPCR検査で陰性だったため、8日間の自宅隔離に入った。男性は「移動する間に、帰国者間だけでなく外部との接触のリスクも高まるのでは。本末転倒だ」と語る。

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