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大阪ビル放火

2021年12月17日、大阪市の繁華街「北新地」の雑居ビルで火災が発生し、容疑者を含む27人が死亡しました。

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建物の防火対策に「既存不適格」の壁 改修費用高く 大阪ビル放火

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緊急消防検査で雑居ビルの避難経路などを確認する大阪市消防局の特別査察隊=大阪市中央区で2021年12月22日午前10時18分、梅田麻衣子撮影
緊急消防検査で雑居ビルの避難経路などを確認する大阪市消防局の特別査察隊=大阪市中央区で2021年12月22日午前10時18分、梅田麻衣子撮影

 大阪市北区の雑居ビルに入るクリニックで男女25人が死亡した放火殺人事件は、24日で発生から1週間になる。非常口が炎で遮られ、避難が困難だった状況も明らかになってきた。テロとも言える今回のような事件にどう備えればいいのか。防火・安全対策の課題を探った。

 22日午前10時、大阪・ミナミにある地上5階、地下1階の雑居ビルに、大阪市消防局特別査察隊の3人が入った。階段をゆっくり上がり、避難の妨げとなる物がないか、防火扉がしっかり閉まるかなどを確認。違反はなく「引き続きお願いします」とビルを管理する男性に念押しした。放火事件を受けた緊急検査で、市内で対象になるのは5480件。中井孝暢係長は「避難経路の確保は生命に関わる」と話した。

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【大阪ビル放火】

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