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北京オリンピック2022

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スノボ三木つばき 北京への8年計画 父が課した「二つの試練」

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スノーボードのW杯パラレル回転で2位に入った三木つばき=家族提供
スノーボードのW杯パラレル回転で2位に入った三木つばき=家族提供

 北京への8年計画が実を結ぼうとしている。8日、初めてのオリンピックに挑むスノーボード女子パラレル大回転の三木つばき(18)=CATALER。ここまでの道のりには父が課した「二つの試練」があった。

単身「山ごもり生活」

 スノーボード指導者だった父浩二さん(46)の影響を受け、4歳で滑り始めた。2年後、コースに旗門を設けて速さを競うアルペン種目の大会に出場し、小学生の部で3位に入った。偶然出た大会だったが、「速さを求めて、勝つことの楽しさを知った」。

 国内のイベントに参加していたフランス人のトップ選手の滑りを見たことがきっかけで、世界で戦うことを夢見た。だが、浩二さんは反対した。当時、パラレル大回転などアルペン種目で五輪に出場した経験のある日本人選手は数人だけ。浩二さんは「勝つためのノウハウがないし、誰に聞いたらいいのかも分からない厳しい世界だ」と諭した。

 それでも諦めない娘に浩二さんは試練を与えた。静岡県掛川市に住んでいたが、競技に集中させるため、小学3年から冬場は長野県内のスキー場に単身練習に行かせた。「本気度を試す必要があり、親元を離れて耐えられるのか試そ…

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【北京オリンピック2022】

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