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新潟・三条 鍛冶への道、散らす火花

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三条製作所で日本剃刀の鋼付けをする稲垣良博さん(右)。そっと後ろで見守る親方の水落良市さんは、「責任を持って仕事をしてほしい」とまずは任せてみることを大事にしているという=新潟県三条市で2021年12月9日午後3時50分、吉田航太撮影
三条製作所で日本剃刀の鋼付けをする稲垣良博さん(右)。そっと後ろで見守る親方の水落良市さんは、「責任を持って仕事をしてほしい」とまずは任せてみることを大事にしているという=新潟県三条市で2021年12月9日午後3時50分、吉田航太撮影

 「よしくんはなかなか筋が良くてね、頼もしいよ」。日本剃刀(かみそり)を製作する新潟県三条市にある「三条製作所」の親方、水落良市(みずおち・りょういち)さん(79)が、修業する稲垣良博さん(21)の仕事ぶりを見ながらつぶやいた。

 江戸時代から鍛冶職人が集まった地域が形成されていた三条市では、一つの製品が何十もの手作業の工程を経て出来上がる「越後三条打刃物(うちはもの)」と呼ばれる包丁などの刃物が生産されてきた。海外にも販路は拡大され、手作りにこだわる品々は人気が高い。

 三条市の伝統的産業である鍛冶の技術を継承する人材を育成しようと、市では10年前から職人を志す若者を鍛冶研修生として受け入れている。研修生は将来市内での独立が求められるが、研修期間である5年間の給料や住宅補助がまかなわれるため、本場での修業に専念できる。これまでに9人を受け入れ、現在稲垣さんを含め3人が修業中。過去の研修生は市内で独立して鍛冶職人になったり、修業先の工場にそのまま就職したりしている…

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